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CASE03NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2010優秀賞ピラティスインストラクター、柔道整復師などの強みを活かして月120本以上のセッションを提供する小田島正樹さんのカウンセリング手法小田島正樹さんかける時間10 ....

CASE03NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2010優秀賞ピラティスインストラクター、柔道整復師などの強みを活かして月120本以上のセッションを提供する小田島正樹さんのカウンセリング手法小田島正樹さんかける時間10 ~ 15分カウンセリングはカウンセリングシートをもとに必要最低限のことだけを確認し、すぐに姿勢チェックとアライメントチェックに移っている。小田島さん自身「初対面の人に多くの質問をされることに抵抗を感じる」ことから、質問は目的の共有と、食生活やライフスタイルに関する確認程度の質問にとどめ、姿勢やアライメントのチェックを通じて、クライアント自身に気づきを与えると同時に、プロとして信頼して貰える環境をつくっていく。全体の流れ3分挨拶自己紹介10分カウンセリングシートに沿って質問必ず確認する内容は、「目的」「食生活」に関する部分。目的についても、あまり事細かく質問せず、だいたいの方向性だけ認識を合わせる程度に。食生活についても、食事のタイミングや、栄養素のバランスがとれているかを大まかに把握する程度に。痛みの改善にも食事を改善することが有効な場合も考えられることから、食事に関する質問も全クライアントに対して行っている。その後姿勢チェック&アライメントチェック直立の状態をとってもらい、現状の姿勢とアライメントを確認する。骨盤の傾きや骨盤と胸郭の位置関係、肩と頭のライン、つま先と膝の向きなどを見て、「このあたりが凝ったり痛みが出ることはありませんか」「ここに筋肉がつきやすいですね」「長時間歩くとこの辺りが疲れてこないですか?」など、考えられる身体の状態を確認していく。筋バランスなどから考えられる身体の状態を確認するだけで、クライアントは「そう、そう」と言葉には出さないまでも抱えている悩みを思い出し、「言わないことも分かってくれるプロフェッショナル」として信頼を寄せてくれる。ここで信頼関係を築くことで、その後の会話の中でより本質的な気持ちや目的を引き出しやすくなる。トレーナーの目が届かない日常の生活習慣の改善については?カウンセリングで「ニュートラルポジション」を体感することで日常生活でも意識して貰えるようになる。また、クライアントには「1日1回体重計に乗ってください」と伝えている。体重計に乗ることで自分の身体に関心を持ってもらうことが目的。記録しなくても、体重が増えていても、乗れない日があってもOK。トレーニングに慣れてきたら人によって宿題を出すこともあるが、呼吸法や簡単なストレッチやピラティスの動きなど、1日5 ~ 10分でできる内容にしている。PHIピラティスとは米国のMPT(理学療法修士)とATC(NATA公認アスレチックトレーナー)の資格を有するクリスティン・ロマニ・ルビィ氏(Christine…Romani-Ruby)が開発したメソッド。ニュートラルポジションを重視し、そのポジションで動くことで、効率的・効果的に動きのパフォーマンスを高めることができるのはもちろん、痛みやこり、たるみなどを改善できるという考えから、姿勢やアライメントの評価と改善に重きを置いている。ニュートラルポジションをベースに話をすることで、クライアントの多種多様な目的や悩みに対応できる。0102カウンセリングは自身の身体について気づきを得ていただく大切な時間と位置づけています。パーソナルトレーナーとして目指すべきは、クライアントが将来的に自立して、自分の身体のケアを自分でできるようにすること。そのためには、クライアントが自分の身体の状態を知り、目標となる状態に近づくことで何がどうなるのかを認識できることが欠かせません。そこで、カウンセリングではクライアントが今の状態と、悩みや痛みが出ない理想の状態の両方を体感いただくようにしています。その感覚の違いを理論的にも伝えていくことでプロとして信頼感を持っていただくことができます。初回で信頼関係が得られれば、その後トレーニングを進めながら、徐々にその方の本音に近づくことができ、目指すことの共通認識を深めることができ、確実にそれに近づくことができるようになります。ですので、初回カウンセリングは欲張らず、気づきを得ていただくことを最優先に置いています。カウンセリングで押さえるべき3つのポイントその方が、何をどのくらい望んでいるかを把握するその方が叶えたい目的はもちろん、どのくらい強い気持ちでそれを叶えたいと思っているのか、パーソナルトレーナーにどのくらいサポートして貰いたいと思っているかなどを把握する。現在の状況と理想の状態を体感して貰う北海道新得町出身大学卒業後、トレーナーの道へと進む。筋肉の名前も全くしらない状態から、鳥取県のトレーニング施設の門をたたき、トレーナー修業を積む。その後、大阪の柔道整復師養成学校に入学。トレーニング施設や整骨院にて勤務をしたのち2008年12月よりパーソナルトレーナーとしての活動開始。現在、関西・大阪を中心に運動と治療を融合させたセッションを展開。2011年4月からはPHI…Pilates…Japan…コーディネーターに就任し活動の幅を拡げる。カウンセリングシートとニュートラルポジションでカウンセリングを効果的に進める小田島さんのカウンセリング手法のベースPHIピラティスのニュートラルポジションの考え方姿勢、食事、生活スタイルに関する話をして、今の状態に気づいてもらう。特に姿勢については、現状の姿勢をとって話をした後に、ニュートラルポジションを体験して貰う。また、現在の姿勢で手を挙げた後に、ニュートラルポジションで同じ動作をしてもらい、その感覚の違いを体感して貰う。ニュートラルポジションを実現していくことで楽に効果的に動けることを自分の身体で確認して貰う。03クライアントの性格を把握する話下手な人、せっかちな人など、カウンセリングの時間をすぐには楽しめない人も少なくない。座って質問されることに心地悪さを感じていそうなクライアントに対しては、早めに姿勢チェックに入り、動きながらコミュニケーションを深めていく。最初は情報を得ることよりも、信頼関係を築くことを優先する。August,2011 www.fitnessjob.jp14