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CASE02かける時間身体を動かす部分も含み30分まず最初に免責事項など書かれた無料カウンセリング申込書に記入していただいた後に、トレーナー用に用意した問診シートの項目を埋めるように聞くことでモレなくムダなく....

CASE02かける時間身体を動かす部分も含み30分まず最初に免責事項など書かれた無料カウンセリング申込書に記入していただいた後に、トレーナー用に用意した問診シートの項目を埋めるように聞くことでモレなくムダなく話が聞けるようになっている。動きながらのカウンセリングを終えた後に現状とゴール、それまでのプランをnanoカウンセリングシートにまとめ、クライアントに渡している。全体の流れ3分挨拶自己紹介クライアントの話すスピード、言葉づかい、身振り、距離感などをいち早くつかみ、自分の話すスピードや言葉づかいなどもそれに合わせるようにする。これによりクライアントは快適に感じられ、話をしやすい環境ができる。初対面でもクライアントの体格や姿勢、雰囲気を見るだけで、だいたいの運動歴やどんな不具合があるのか想像がつくので、そこから仮説を立てて、検証するように質問を投げかける。そうすることで、「聞くまでもない」内容を省くことができ、短時間で必要な情報にたどりつきやすく、クライアントにとって重要な話に時間をかけることができ、クライアントからの信頼も得られやすくなる。10分カウンセリングシートに沿って質問確認する項目は大きく5項目。「目的」「期間・ペース」「既往歴」「運動歴」「食生活」。トレーナー用の問診シートを活用することで、モレなく聞くことができる。ただシートの上から順番に聞いていくのではなく、関連づけて質問することで効率的・効果的に情報をひきだすことができる。たとえば、「膝が痛い」という話が出れば、腰痛や肩こりについても確認する。「お腹を引き締めたい」という話が出れば、「二の腕や太腿は」というように。また、その方が口にする不調や、年齢、性別に関連して、冷え症やむくみなど、似た属性を抱える方が持つ問題を確認することで「口にしないことまで分かって貰える」と信頼を得ることができる10分…腰痛系の方には立位体前屈、肩こり系の方にはバックストレッチ、メタボ系の方には腹筋や腿の筋力の簡単なチェックを行い、固くなっている部位や少し姿勢を変えて行うことで違いが感じられることを体感していただく。誰でも過去にやったことがある動きを簡単に改善できることを示すことで、「これだけで効果が出るんだ」ということを実感して貰い、自分自身やトレーニングへの可能性を感じていただくようにする5分…その方の身体の状態をnanoカウンセリングシートに書いてまとめ、改善策とトレーニング計画を提案する。クライアントが主体的に継続できるように、その方が無理なくできそうな内容を提案することがポイントトレーナーの目が届かない日常の生活習慣の改善については?「nanoおすすめストレッチ」など、クライアントに手渡せる資料を用意し、その中から1日5 ~ 10分でできることを宿題としてお勧めする。「トイレに行く時に肩を回す」、「仕事で疲れた時にかかとの上げ下げをする」など、あくまで生活習慣の中で簡単にできる内容にする。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2009最優秀賞名古屋でパーソナルスタジオナノを経営体験コースからの契約率100%記録を更新中高橋順彦さんのカウンセリング手法高橋さんがこれまでの経験から編み出したカウンセリング手法。オリジナルのカウンセリングシートを利用しながら「トレーナーが聞きたいこと」「お客様が話したいこと」「カウンセリングという『目的』に合っていること」の3点が交わる部分で会話を進める。トレーナーは聞き役に回り、クライアントが答えやすい具体的で適切な質問をすることで、時間をかけずに指導上必要となる情報を得ていく。この質問力を高めることがカウンセリング力を上げる鍵。010203カウンセリングはワンチャンスしかありません。特にパーソナルトレーナーのカウンセリングを初めて受ける方にとっては、パーソナルトレーニングの価値そのものが評価される機会となります。ここでパーソナルトレーニングの必要性を感じて貰うことができなければ、その方にとってパーソナルトレーニング自体の価値が低く認識されてしまうことにもなりかねません。トレーナー自身にとっても、パーソナルトレーナー全体にとってもカウンセリングは死活問題に関わる貴重な機会との認識が大切です。カウンセリングを行う目的は主に2つ。一つは安全かつ効果的な指導ができるための情報を得ること、そしてもう一つがトレーニングをすることで自分の状態が良くなるという可能性を感じてもらうことです。高橋さんのカウンセリング手法のベースnano式カウンセリングカウンセリングで押さえるべき3つのポイント3つが交わる話で貴重な時間を効率的に使う「トレーナーが聞きたいこと」「お客様が話したいこと」「カウンセリングという目的に合っていること」の3つが交わる話をすること。お客様と話が盛り上がっても、世間話や共通の趣味の話題などに終始していてはカウンセリングの目的が達成できない。あくまでその方が話したいことの中でもトレーナーとして必要な情報をひきだせるように聞き役に回りながらも適切な質問で会話をリードしていくことが大切仮説を立てて質問するクライアントが話すことはもちろん、性別、年齢、見た目などから仮説を立て、その仮説をもとに質問する。この仮説がその人が話したいことに近いほど、トレーナーへの信頼度を高めることができ、そのほかの話も引き出しやすくなる。自信を与える高橋順彦さん株式会社nano代表取締役。スタイルフィットネス株式会社代表取締役。名古屋でパーソナルトレーニングスタジオとピラティススタジオなど3店舗を経営。毎月、運動指導者向けの勉強会および交流会『名古屋トレーナー勉強会』を開催する他、『名古屋フィットネスフェスタ』などのイベントの企画・運営にも携わる。トレーナー用問診シート。各項目を埋めるように質問することで効率的に質問できるようになっている運動習慣がない人は、自分の身体への認識が低い場合や、運動に対して不安感を抱いている場合が多い。身体の不調が感じられることを褒める、簡単なストレッチだけでも動きが変わることを伝えるなど、不安を取り除き、自信を持っていただき、自ら「続けよう」という主体性を引き出すようにする。13August,2011 www.fitnessjob.jp