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フィットネスビズ兄に訊け!現場たたき上げProfile遠藤一佳(株)フィットネスビズ代表取締役CEO大手、ベンチャー等で、トレーナー、企業フィットネス、SV、副支配人、支配人、営業部長、営業本部長、役員を歴任後、200....

フィットネスビズ兄に訊け!現場たたき上げProfile遠藤一佳(株)フィットネスビズ代表取締役CEO大手、ベンチャー等で、トレーナー、企業フィットネス、SV、副支配人、支配人、営業部長、営業本部長、役員を歴任後、2007年6月に独立。2008年度は富士アスレティック&ビジネス専門学校「パーソナルトレーナー学科」で講師を務める。ブログ「勇気の力」、メルマガ「L&M大学」好評執筆中! URL:http://www.fitness-biz.netQ今回のお悩み内容今までは休日出勤も厭わなかったスタッフが、結婚ともに定時退社をするようになりました。休日出勤や残業を肯定するつもりはまったくありませんが、違和感を感じます。私が間違っているのでしょうか。A現場たたき上げの遠藤からのアドバイス非常にデリケートな問題なので、あくまでも私の方針という前提で話をします。私はこのままでは、そのスタッフは成長できないと思います。仕事と家庭。どちらが大切か?それは家庭です。比べものにならないことです。では、仕事と家庭。どちらを優先すべきか?それは仕事です。仕事と家庭に関する私の哲学は「家庭を第一に考え、仕事を優先する」ということに尽きます。私の考え方が正しいとは言いませんが、多くのスタッフは仕事と家庭に関する哲学を持っていないし、会社も指導していません。だから次のようなアンバランスが生じます。「仕事を第一に考えて、仕事を優先する」「家庭を第一に考えて、家庭を優先する」「仕事を第一に考えて、家庭を優先する」3番目は現実的には考えられませんから、有り得るのは、私の哲学と1番目と2番目です。1番目は猛烈社員ですね。私は賛同しませんが、家庭内別居等の憂き目にならなければ夫婦の自由といったところでしょうか。言うまでもなく、もっとも「ダメ男」なのが2番目です。質問にあったスタッフはこの状態です。しかし、これを豹変したと見るのは誤りだと思います。もともと、何も考えていないのですよ。その時の事情を優先させているだけです。おそらく、子どもが生まれたら、もっと手に負えなくなりますよ。もっとも、上司であるご自身にも課題はあります。(どのような経緯で部下スタッフになったのかはわかりませんが)、上司として「仕事と家庭」については、日頃から指導しておく必要があると思います。「まずは“一人前”になれ!」と。「“一人前”にならないで、家族を幸せにできるか!」と一喝すればいいのです。問題になってから困っても遅いと、私は思います。インストラクターの未来像を考えよう上野和彦Kazuhiko Ueno(株)ティップネス企画部長1 9 9 4年(株)レヴァン入社。2 0 0 1年合併により(株)ティップネス入社。店舗、人事、営業管理、マーケティング、開発等の業務を経験し、現職に至る。ティップネス、ティップネスONE、丸の内スタイルなど各業態の事業戦略及びブランド・マーケティング戦略立案、新規事業開発などが主な担当。前回は、2つのキーワードでフィットネスサービスの顧客価値に関する変化推移を取り上げました。●ビジネス的に整理すると「フォーマットの時代からソリューションの時代」●マーケティング的にいうと「機能的のみから、情緒・本能的価値を併せ持つ時代」消費者が商品やサービスを購買(継続購買)するには、機能だけでは不足があるという事です。フィットネスサービスにおける機能とは次の2つに大きく分類できます。?立地、価格、機器などのスペック?トレーニングメソッド、プログラム「どこよりも安い、成果を出すためのオリジナルのメソッドがある」など消費者が他のサービスと比較可能なものがそれに値すると理解してもいいでしょう。提供する側も整理しやすいのですが、これだけでは不足している時代とされています。「消費者がトレーニングしている瞬間とその後に何を買っているのだろう?」と、視点を置き換えると分かりやすくなると思います。幾つかイメージ出来ると思いますが、殆どはフィジカル的(肉体的な成果)なものでなく、マインド的なものなりますよね。このマインドに訴える事が情緒的価値という事になります。私達が大事にしなければならないのは、「お客様のマインドを充足させる事」だと理解できます。フィットネスサービスが立地や施設、機器ではなく消費者のマインドを充足させるためにそれぞれのプレーヤーが競いはじめたら環境が変わりますね。その環境で成功するには、顧客との対話力(関係構築力)が必然となります。定められたやり方(メソッド)を画一的に提供するサービスは差別性を失う事になり、ヒトが介在してサービスする意味合いが薄くなります。トレーナーやインストラクターの職業はヒトが持っているアナログ的なところや、情緒的なところ、柔軟なところをもっとサービスの中心に据えることが結果的には重要なのではないかなと思います。時代は「セールス力<関係構築力」へとシフトしていくと思います。皆さんの志向はどうですか?一緒に考えてみましょう。次回は、サービスの出口というテーマを予定しています。31July,2011 www.fitnessjob.jp