『月刊NEXT』 No.49
21/53
トレーナー部門Trainer非常にレベルの高い方の応募が多く、「今年の選考は難しかった」と審査員が声を揃えた2010年の選考会。審査委員長の総評と、今年の最終審査のポイントを伺った。20April,2011 www.fitnessjob.jp総評トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー2010トレーナー部門審査員松井薫氏の総評 トレーナーとして活躍していくうえで、相手の方の記憶に残るということが非常に重要です。そうした点から上位入賞の方々が提出された資料は、ご自身の実績を分かりやすくアピールしていたと思います。 トレーナー同志のネットワークを広げたり、様々な活動をされている方が増えてきていて、今回の応募者もそれぞれ素晴らしい活動をされている様子が伝わってきました。ただ、「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」としては、やはりまず「トレーナー」としてトップであってほしいと思います。自分がトレーナーとして、どうありたいと考えているのか、お客さまにとってどんな存在でいたいのかが、実績を含めてもっと伝わってくると、よりいいと思いました。 最終選考に残った、6名の方々は、同じ「トレーナー」という肩書きながら、実に様々な活動をされています。強みがそれぞれ違うので、お互い交流し合って、自分に足りないものを補い合うような関係が作れたら、さらに能力を高められると思います。「こういう人たちがトレーナーなんだ」というトレーナー像も、とてもいいものになりますし、「こうなりたい」という人も増えて、業界も成長していく気がします。 今回は、本当に甲乙つけがたい選考となりました。応募された全員の方の活動に心から敬意を表します。最終審査のポイント トレーナーの要件として特に重要なのが、情熱×技術・知識×業界貢献や企画・プレゼン力を含むビジネス力の3つ。そして優先順位もこの順番です。つまり、トレーナーとしての情熱や指導力は、何よりも優先されると思います。そのうえで、学習や業界貢献などの活動、さらに自分の力をお金に変える力をつけていくことが重要です。NEXT AWARD山口敬志さんフィットネスクラブから無償で提供して貰った畳を、ネパールの孤児院に寄付したり、富士山の山頂でのストレッチポール体験会、ランナーに感動を与えるランニングクリニック「ドリームランニング2010」を主催するなど、人々に「夢」や「目標」を提供する活動を展開。西口雄生さん 「第2回名古屋フィットネスフェスタ」事務局代表として、一昨年の参加者数の倍となる200名の集客に成功。その他、地域でのフィットネス啓発のリーダー的存在となっている。伊野波盛陽さん 若手トレーナー・インストラクター自立支援プロジェクト立ち上げ。年間3回の勉強会でのべ参加者100名を超える。ユーストリームやツイッター、SNSサイトなど新たなメディアを使ったネットワークづくりにもいち早く着手。最終選考に残ったトレーナー
元のページ