『月刊NEXT』 No.49
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Chief・Adviser18April,2011 www.fitnessjob.jp敷居を低くするために各地でのイベントを増やした トレーナー同志の輪を重んじ、そのネットワーク構築のための施策を、イメージから具現化する行動力を持つ浦上大輔さん。彼がJCCAの理事に就任したのは、2009年4月。岩崎由純さん、吉武永賀さんから協会運営の実務を引き受けてから、その意志に忠実に止まることなく活動を行ってきた。そんな浦上さんへの熱い支持は、宮本英治さん(コアスポーツ代表)、中野ジェームズ修一さん(有限会社スポーツモチベーション)、飯田覚士(元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン)を始め、多方面から寄せられた。そんな浦上さんに、2010年度の活動について改めて振り返ってもらった。 「今年度は、コアコンディショニングの本質をもう一度見直した年だったと思います。JCCAがストレッチポールの普及を通健康促進を目的とした協会から、発達発育論を軸としたコアコンディショニングの普及を通して、指導者と社会の健康作り・運動指導への貢献を目的とした協会へとステップアップしたのだと思います。 具体的には、コアの重要性を『発育発達』と言うストーリーに乗せて広めてきた。元々その観点はありましたが、より強く意識し発信してきました。その結果本当にうれしいことに、JCCAの会員は1,300人から1,600人へと順調に伸びています」 その具体的なものの1つが、1,000〜1,500円で気軽に参加できる各地でのイベント「体幹(体感)セミナーシリーズ」の開催。トップトレーナーの現場の話も聞け、コアコンディショニングの体験もできるような内容だ。 「今までは技術的なセミナーが入り口だったんですが、それだけではなく、もう一段階手前にコアコンディショニングの体験・体感イベントを加えたらどうかな、と考えたことがきっかけなんです」シェアで深まる絆そのネットワークを提供 そしてその一方で、浦上さんらしさとも言える、トレーナー同志の繋がりをより深める活動にも、工夫を加えたという。それが「朝礼メール」だ。元々、吉武理事長が関係者と10名程度で行っていた毎朝仲間に送られるメーリングリストの仕組みを、更に輪を拡大して発展させた。 「吉武理事長と少人数でやっていた当初から、『ベーシック』と呼ばれるJCCAトレーナーのクレドをもとに、毎日自分の考えを整理し文字にしていくこと、そして仲間の考えも共有することができ、僕自身〝読んで得した〞と思う経験が多かったんです。もちろん自らも〝この本 からこんな学びを得た〞など一生懸命アウトプットをして発信する力をつけることもできました」 任意参加にも関わらず、現在150名程度が各グループで平日毎浦上大輔さん(41) Daisuke Urakami財団法人日本コアコンディショニング協会(JCCA)理事。前職の株式会社コムスン在職時に、JCCA会長岩崎由純さん、同理事長で当時株式会社LPN社長だった吉武永賀さんと出会う。2008年にLPN入社、2009年には代表取締役就任。この4月よりLPN代表取締役を譲り、JCCA理事長として協会運営に専念、自分の健康を自分で守るという健康革命の実現を目指し活動する。P00浦上大輔さんセミナーやイベント数の増加、トレーナー同志のコミュニケーションの活性化など、個が繋がりを作れる場を提供することに一切の努力を惜しまない浦上さん。その手段にも工夫を加え続けている。真っ直ぐなその視線には、トレーナーの幸せを願う思いが溢れていた。「食える体育人」「健康革命」など、わかりやすいスローガンとリーダーシップで、関係者のモチベーションを引き出し、組織をまとめ上げてきた。セミナー内容からトレーナー同市でのコミュニケーションに至るまで、具体的に新しい環境づくりをする行動力も評価された。受賞理由チーフ・アドバイザー部門最優秀賞オンラインで受賞者のビデオメッセージと応募書類が見られます フィットネスTVNEXT AWARD トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー2010

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