『月刊NEXT』 No.49
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Trainer10April,2011 www.fitnessjob.jp高い売り上げを支えるもの パーソナル&加圧トレーニング健康大陸。吉田直輔さんが自分の使命感や思いを形にしたパーソナルトレーニングジムは、着々と進歩を遂げてきた。2008年11月に新宿にオープンさせた1号店に続き、2010年5月に三軒茶屋に2号店をオープン。スタッフは10名となり、現在では2店合計で月1,000を超えるセッションを提供するに至る。「新宿店オープンからしばらくは、指導業務を中心に行い、一人で月に200セッション入っている時期もありました。まずは売り上げを安定させて、その後、人材育成にも力を入れ、組織としての力も高めてきました。現在は、自分での指導は月130セッション程度に抑えて、さらに売り上げを高めるべく、運営と人材育成に力を入れています」 その一環として2010年にスタートさせたのが、「合同研修会」である。自クラブのスタッフと、知り合いのトレーナーに声をかけて、月1回のペースで開催した。内容は、トレーナーとして必要となる正しい知識と指導技術。だが、吉田さんがそこで本当に共有したいのは、トレーナーとしての使命感だと話す。 「トレーナーとして、知識や経験はもちろん大切ですが、そうした知識や経験をつかさどるのは『理念』や『信念』だと思います。その『心』が最も重要で必要だということを共有したいと思っているんです」偶然の出会いと、2つの使命 トレーナーとして熱い情熱を持つ吉田さんだが、トレーナーになったきっかけは偶然の重なりだった。吉田さんはそれを「運命」と言うが、その時々を真剣に生きる中で導かれるようにこの仕事にたどり着いた。 幼少期は病弱で、年に2回は40度以上の高熱を出し、病院通いが日常の生活だったという。それを変えたのが、小学校2年生から始めた柔道だった。中学生になるとプロレスに興味を持ち始め、高校ではレスリング部に所属、プロの総合格闘家を目指すようになる。その思いを叶えるため、卒業後自衛隊に入隊。自衛隊体育学校レスリング班に所属してレスリングを続け、4年間を務めた後に、満を持して総合格闘家としてデビューした。パンクラスネオブラッドトーナメントで優勝するという戦績も残した。 だが、生活は厳しく、トレーニングや練習の合間にアルバイトで生活費を稼ぐ日々。そんなある日、パチンコ屋でアルバイトをしていると、自衛隊体育学校時代のフィジカルトレーナーと偶然再会した。そのトレーナーは吉田さんにこう声をかけた。「こんな空気の悪いところで働いてないで、トレーナー募集してるところがあるから、やってみたら」。それまで厳しいトレーニングも続けてきている自信もあり、早速チャレンジしてみることに。だが、トレーナーの吉田直輔さん(32) Tadasuke Yoshida「パーソナルトレーニング健康大陸」ゼネラルマネージャー。総合格闘家からトレーナーに転身。トレーナー歴は約6年。2年前に自分の使命を共有できる場を創りたいと「健康大陸」を立ち上げる。1号店の新宿店に続き、2010年三軒茶屋店もオープン。トレーナーの勉強会「合同研修会」も立ち上げ、その使命感と指導技術・体験を共有している。NESTA-PFT、JHCA-FC。P00吉田直輔さんトレーナーとしての使命を果たすべく、2つのジムの経営にあたり、自身もセッションを提供する傍ら「合同研修会」を開催、その使命感を共有している。組織力を特に重要視し、組織として取り組むことで、さらに大きな力を生み出そうとしている。応募資料が分かりやすくまとめられており、自身のこれまでのストーリーや、パーソナルトレーナーとして大切にしたいと考えていることなどが伝わってきた。自身でも月200本にのぼるセッションを担当していたところから、セッション数を抑えてジムのオープン責任者として計画的に集客やトレーナーの育成を行ってきている点なども評価された。受賞理由トレーナー部門最優秀賞オンラインで受賞者のビデオメッセージと応募書類が見られます フィットネスTVNEXT AWARD トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー2010

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