『月刊NEXT』 No.48
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はオススメです。図を見て文章を読まない 全ての文章を読んでいくと必然的に時間はかかります。 そこで図のある本でのお手軽な速読方法をご紹介します。 図があるページは文章を読む前にまず図を見て、内容が理解できたらそのページの文章は読まない。図を見ても内容が理解できない時は文章を読む。というようにするのです。 興味のあるところから読む 本は最初から順番に読まないと気が済まないという人もいると思いますが、興味のある章から読むことは挫折しない読書法として参考になります。 まず興味のある章やページを読み、もっと知りたくなったら他の章やページを読むという方法です。挫折しにくいからオススメです。最後に 本は読むことが目的でなく、その本から得た学びをいかに自分の仕事や生活に活用するかが重要です。 ぜひ今回ご紹介した方法を実践し、短時間で本から学びを得て、多くの時間を『行動』に費やしていただき、仕事とプライベートの生産性をさらに高めていただければと思います。THESE DAYS1月30日(日)に開催した『そろそろ走ろっ♪らんらんシンポジウム』で走るためのストレッチを250名の方に指導しました こんにちは!名古屋で「パーソナルトレーニングスタジオナノ」と「ピラティススタジオナノ」を運営しています高橋順彦です。 この連載は読書習慣を身に付けたいトレーナーの皆さんに、そのコツをお伝えしていくコラムです。その第4回のテーマは「☆高橋流☆挫折しないお手軽速読法」です。 大学のゼミのテーマが「能力開発」で『速読』を題材に卒業論文を書いた私としては、数ある速読方法のメリットとデメリットや、人による適性などを書けば、NEXT全てのページが必要になってしまうくらいのボリュームになってしまいますが(笑) 今回は私が実践している『挫折しないお手軽速読方法』をご案内します。「はじめに」と「終わりに」をまず読む「はじめに」と「終わりに」は著者がその本で伝えたいことやその本を書こうと思ったきっかけなど、本のエッセンスが凝縮しています。それを読むことでその本が特に伝えたいことがある程度把握でき理解度が高まり、速く読むことができるようになるのです。『目次』を読む 目次を読み飛ばす人もいると思いますが、目次を見ることは本の全体像を把握するために非常に重要です。「この章はもう既に知っていることのようだからサッと読もう」「この章は講習会で質問が出たところだから時間をかけよう」など、自分の中で時間と力の入れ具合の仮説を立ててから本文を読むの株式会社nano代表取締役。パーソナルトレーニングスタジオナノ代表。毎月、自身のスタジオで運動指導者向けの『名古屋トレーナー勉強会』を開催。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー最優秀賞受賞。高橋順彦Profi le高橋順彦のトレーナーのための読書入門2009Trainer of the Year!Norihoko Takahashiタダで本を読む方法vol.4March,2011 www.fitnessjob.jp37という具合に研究する範囲を広げていくのです。 その結果、様々なビジネスの形・ケーススタディを知ることができ、悩んでいたことが簡単に解決してしまうことも多いでしょう。 来る3月13日に、NESTAスプリングセッションで、「まだまだ知られていない、パーソナルトレーナーの働き方」というテーマでレクチャーを行います。広い視野を持ちたい方はぜひご参加ください! 詳細は、NESTA webサイト www.nesta-gfj.com をご覧ください。のは、行動範囲が狭く、積極的に情報収集を行わないので、自分の立ち位置をあまり理解しておらず、固定観念にとらわれやすく、いつも同じこと(ビジネス)をこなしています。こういったトレーナーは、決まった思考パターンのもとに動いているので、自分が予想していなかったことが起きたときに、なかなか問題解決が出来ない傾向があります。 トレーナーとして成功するためには、間違いなく「広い視野を持つ」ことが必要です。 そのためには、まずは成功しているトレーナーに会ったり、セミナーに参加するなどして、パーソナルトレーナー業界のことを細かく研究することが必要でしょう。誰がどういったビジネスをしているのか?どういったメソッドで、どういったクライアントを獲得しているのか?現在のビジネスを始めるまでにどういった分野の勉強をして、どういったキャリアを積んできたのか?といったことです。 それができたら、次は、フィットネス業界⇒健康・医療業界⇒広く他の業界⇒国外の業界・・・ 年が明けたと思ったらもうあっという間に2月の後半です。今年は例年になく雪が多く、スノースポーツ大好きの自分にはたまらないですね(笑) 今回のテーマは、「広い視野を持つ!」です。ここ最近多くのパーソナルトレーナーの方とお話をさせていただく機会がありますが、視野の広いトレーナーはまだまだ数が少ないと感じています。 広い視野を持ったトレーナーというのは、行動範囲が広く、常に色々なところから情報収集をしており、自分の立ち位置を理解して、固定観念にとらわれず、常に新しいこと(ビジネス)を創造しています。こういったトレーナーはそれなりに知名度があり、ほとんどの方が成功しています。実際に会って話をしてみると、いい波長を出していてポジティブな気分にさせてくれます。「この人と一緒に仕事ができたら楽しいだろうな!」「この人のセッションは活気があって楽しそう!」と思わせてくれるのです。 それに対して、狭い視野のトレーナーという第4回広い視野を持つ!齊藤邦秀/有限会社ウェルネススポーツ代表取締役。NESTA JAPAN理事。アスリート・キャリア・サポート副理事。東山暦/NESTA JAPAN代表 アメリカでスポーツマネジメント、MBAを学ぶ。トレーナーの育成、プログラムの開発、フィットネスクラブのコンサルタントを展開。URL:http://www.nesta-gfj.com齊藤邦秀・東山暦Profi le心の持ち方次世代パーソナルトレーナーのメンタルエクセレンス
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