『月刊NEXT』 No.48
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葉坂多壱貴さん関西学院大学卒業。スターバックスにて店長を務めた後、起業してカフェレストランを経営するも、過労が重なり身体を壊してしまい約6年で閉店。1年の療養生活を経て社会復帰。健康を取り戻す過程でパーソナルトレーナーやピラティスと出会い、自身の体験を活かして社会貢献できる仕事として、現職を選ぶ。日本を代表するマーケッター神田昌典から新しい思考術「全脳思考」を学び、身体だけでなく、心にもアプローチするピラティス指導を行っている。NESTA-PFT、Learning Pilates認定ピラティス指導者、ネバダ州立大学ピラティス指導者、全脳思考ファシリテーター。010,00020,00030,00040,00050,00060,00070,00080,000’01.6月7月8月9月10月11月12月1月’02.2月50,000人を超えると、心無いツイートが寄せられることも。そうした状況にも対峙する覚悟が必要に20,000人を超えるころには、ツイッターから新規のお客様からの問い合わせ件数も多くなり、活用できていることを実感。ツイッターからの集客のみで有料健康セミナーも開催。5,000人を超えると、「運動指導者」から「一人の人間」としてのファンが増え、ツイートの内容の幅も広げたそれまで個人名にしていたIDを「karada_kokoro」に変更して本格スタート2009.5ピラティス指導者の資格を取得2,000人までは、自分からどんどんフォローしてフォロー返しを誘発フォローして貰いたい人の属性からキーワード検索して自分からフォローする僕の場合は、ツイッターで営業下手をカバーしたいという気持ちがありました。ですので、当初は、出張パーソナルを利用して貰えそうな属性の人を、キーワードで探していきました。月4〜5万円を自分の健康に投資できる人ですから、「向上心がある人」「ビジネスで成功している人」などが属性として考えられます。そしてその人たちの会話に出てきそうなキーワードで検索をかける。例えば「速読」「マインドマップ」「クラシック」など。こうしたキーワードでツイートしている人を、フォローしていきました。フォローし直してくれる人でフォロワーのベースをつくる当初は1日300人くらいずつ自分からフォローしました。2,000人までは、こちらからフォローできるのですが、それを超えると、自分のフォロワー数の1割多い人数までしかフォローできません。つまり、2,000人のフォロワー数であれば、2,200人までしかフォローできないことになります。そこで、フォローし返してくれない人はフォローを解除して、新しい人にフォローをかけていく。これはチラシを配る感覚です。チラシを受け取ってくれない人を追いかけるのは双方にとって、得るものがありません。自分がフォローしているのに、フォローしてくれていない人を見つけるには「Justunfollow(http://www.justunfollow.com/)」を利用します。最終的にはツイートの質が勝負。140文字を無駄にしない誰に対してつぶやいているか、具体的に一人をイメージしてツイートします。その人にメリットを感じてもらう専門家ならではのツイートを心がけます。フォロワーが5千人を超えてくると、ある程度の影響力が持てるようになり、健康に関する相談を受けることも増えてきます。また、世界観も広げることができ、ツイッターを使って、自分でセミナーやイベントの集客をすることも可能になってきます。僕の場合は、「健康に対する情報をつぶやいている人」から 「葉坂なにがしという人間のファン」になっていただけた感覚がありました。また、愛されるツイートを意識していくことで、フォロー数を増やしたり、フォロー数の多い人からのリツイートなども得られるようになります。フォロワー数を増やすことが目的ではなく、実際にご縁をいただく事が目的ですから、フォロワー数を増やすゲームにならず、1人ひとりの人間が画面の奥にいることを意識することが重要です。言葉や内容を選んでいます。ツイッターユーザーの中には、ツイッターをコミュニケーションツールとして身内の仲間同士での会話をそのままツイートする人も多いですが、仕事に活用するなら、内輪の話題に終始するのはもったいないかもしれません。誰が読んでも、『この人は健康づくりのプロなんだ』と感じて貰える内容も同時につぶやいていくことで、頼りにしてくれる人が増えて、フォロワーが増えるはずです」 ツイッター上では、売り込み志向が強い人にはフォロワーがつかないと言われている。つまり、営業やセールスが下手だからこそ活躍できる場でもあるのだ。今では、葉坂さんを新たにフォローする人数は1日に約350人。新規顧客の8割近くがツイッターを通じての縁だという。ゆるやかな繋がりで、パーソナルトレーニングのリピート率は100% ツイッターは自分を知ってくれる人を増やせる一方で、一度自分を知ってくれた人とゆるやかな繋がりを持ち続を、気軽につぶやくツイートとは別に、慎重に選ぶようにした。140文字というツイッターの限られた文字数を無駄にしないことが重要と話す。 「私の場合は、まず誰に対してつぶやいているかを具体的に一人、イメージしてツイートしています。その人に『どうすれば愛されるか』を軸に、その人にメリットを感じてもらうえるような、専門家ならではのツイート。または、その人に親しみを感じてもらうツイートを心がけています。その人が魅力的に感じてくれる世界を提供していくのです。その自分がイメージする一人の先には、何万人の人がいる訳ですが、一人に絞った方が 世界観が明確になります。特に、最初の1文は大切です。伝えたいことが誰にでも伝わりやすいように、専門用語や固有名詞などは入れないようにしています」 ツイッターのIDを「karada_kokoro」としたのも同じ理由から。ついつい「ピラティス」や「フィットネス」といった言葉を使いたくなるが、あくまで一般生活者の視点で、自分の世界観を伝えていく。それがフォロワーを増やす鍵となっている。03POINT04POINT05POINTフォロワー数推移March,2011 www.fitnessjob.jp13
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