『月刊NEXT』 No.46
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January,2011 www.fitnessjob.jp19ヒットのキーワードは「定着」新しいものより良いものが残るHit「自分の身体をもっと知りたい」一般消費者の意識が変わった 「2010年のヒット商品でまず思いつくのが機能性シューズ。各社から発売されたトーンシューズは面白いアイテムだと思いました」 と語るのは、雑誌「ボディプラス」の編集長、谷合貢さん。誌面から派生したイベント開催やボディプラススタジオの運営など、様々な切り口で女性の美を支えている。 「ウォーキングがワークアウトとしてそこまで認識されていないのは、正しい歩き方・姿勢の重要性が浸透していないから。その中にあって履くだけで姿勢がよくなったり、身体を引き締める効果がある機能性シューズは画期的なアイテムです」 また、身体づくりに対する一般の認識が変わりつつあると谷合さんはいう。それは「自分の身体」への関心が高まっていること。 「心拍計や歩数計、体脂肪計な試してみていいものならヒットする 浅野将志さんが編集長を務める「月刊トレーニング・ジャーナル」が創刊されたのは1979年。なんと30年以上に渡り、トレーナーたちに愛読されているのだ。そんな歴史ある雑誌を編集する中で、2010年のヒットは何だったのだろう。 「ギア系では目新しさよりも定着具合が気になりました。フレックスクッションなどは、取材に行くとだいたい見かけるようになりましたね。トレーナーさんたちは、試してみて良くないものは使わないので、置いてあるということはいいものとしてヒットしているということ」面白い売り込みを見逃さない 「一般のトレーナーさんと違って私たち編集者ならではの情報どの測定ツールがヒットしたことが裏づけです。徐々にですが、自分の身体を知り、それに合わせたトレーニングをするという感覚が広まっているのでしょう」「理論」を伝えることが大事 同誌の特徴は、読者を誌面に登場させた双方向性の高い企画づくり。読者のリアルな気持ちをキャッチすることはインストラクター・トレーナーにも必要な感覚ではないだろうか。 「人は誰でも楽して痩せたいと思うもの。手法だけでなく理論もしっかり伝えることを心がけています。2011年は『女子会』などのコミュニティ作りによって健康をつくる動きがもっと活発になるのではないかと予想しています」源に、プレスリリースというものがあります。たくさんの新商品の売り込みがありますが、『日本初・世界初』といった初ものか、『今までこれに困っていた人がいただろう』と思えるものは、ヒットの予感を感じます。最近面白そうだと思ったのはフラフープを使ったエクササイズ。もしかしたら来年流行るかも?」 その他にも、業界内の著名人のブログはだいたいチェックしているという浅野編集長。 「実はトレーニング・ジャーナルでも新しくブログ紹介の連載が始まるんです。トレーナーや運動指導に関わる読者たちが面白いと感じるブログを集めて紹介します」 最後に来年のヒット予想を聞くと、3つのポイントを教えてくれた。 「ヒットを見つけるポイントは、現場での分かりやすさ・実感や効果がある・話したくなる、の3つ。来年のヒットはこの視点で予想してみてはいかがでしょう」ボディプラス編集長谷合貢さん「Body+」「GRIND」「CYCLE HEADZ」「Nail Venus」など、若者向けの雑誌制作を一手に手がけてる株式会社ミディアムの代表トレーニング・ジャーナル編集長 浅野将志さん2004年、有限会社ブックハウス・エイチディに入社。2008年より現職「トーンシューズ」と「計測ツール」の流行は人々の意識の変化の現れ!出版社/株式会社ミディアム発行日/毎月23日発売定価/580円出版社/ブックハウス・エイチディ 発行日/毎月10日発売定価/735円Hitavi-motionフレックスクッションGARMIN ForeAthlete110
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