『月刊NEXT』 No.46
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18January,2011 www.fitnessjob.jp「美魔女」と「くびれ」が健康意識の高い女性たちにヒット!運動できる身体をつくるための前段階が今年の流行 藤井省吾さんが編集長を務める『日経ヘルス』は、ダイエット、美容法、エクササイズなど、健康に関る幅広いテーマを徹底的に検証する誌面づくりがモットー。今年ヒットした特集にもそのこだわりが現れている。 「読者から人気だった『足裏特集』は、実際に読者の足裏を掲載して身体の問題を検証した企画でした。専門家への取材だけでなく、読者たちのリアルな反応や意識を誌面に盛り込む。こうした共感型の雑誌づくりが読者を捉える秘訣です」 また、現代人の凝り固まった身体にヒットの理由があるという。 「現代人には運動しようという前段階の身体づくりが必要。日経ヘルスで提唱してきた『ゆがみとり』から、今年は一歩深掘りした『ほぐす・凝りをとる・骨格を整える』というフェーズに注目が集まりました」 ゆがむ前にその原因となる凝キレイな40代女性の活躍で若い女性の意識も変わった 健康的にキレイに痩せたいという20〜30代の女性向け雑誌「FYTTE」。編集長の小中知美さんが選ぶ2010年のヒットキーワードは〝美魔女〞と〝くびれ〞。 「今年活躍が目立ったチョン・ダヨンさんやカーヴィーダンスの樫木裕実さん、著書が大ヒットした釈由美子さん、ほしのあきさんなど年齢を感じさせない美しい身体を維持している女性がアイコンになりました」 某女性誌から生まれた〝美魔女〞という言葉は主に40代女性を指して使われるが、そうした女性たちの姿を見た30代前後の若い女性も健康で美しい身体づくりを加齢によって諦めなくなったという。 「昔の『特に何もしてないんです』という女優さんではなく、『こんな努力をしてます』という方が受け入れられる時代になりました。美しい身体をしている方の書籍やDVDには説得力をもりをほぐそうという根本的な発想が一般にも自然と浸透してきたのかもしれない。来年は「裸足」が来る!? 「ほぐし系のツールとしてヒットしたのは『ボディメトリクス』や『ホグレル』といった、関節の可動域・伸展域を広げるマシンやジム。コンディショニング系のフィットネスが流行したといえるでしょう」 2011年も引き続きほぐし系が注目されると予想する藤井さん。 「もう一つ、これは絶対にヒットするだろうと思っているのが『裸足』。既に少し波が来ているベアフット(裸足)ランニングに注目しています」って受け入れられました」情報源は日常会話から 流行を感じ取るのはもっぱら雑談からという小中さん。撮影現場でも読者モデルたちのちょっとした一言を聞き逃さない。 「その他にもメーカーのプレス発表会では積極的に広報の方に話を聞きますし、とにかくいろんな人に今気になっていることを聞くようにしています」 そんな小中さんは、「2011年のヒットはくびれとお弁当」と予想する。 「単純な痩せではない健康美が求められています。くびれをつくる手軽な〝ながら〞エクササイズが出たら流行るのでは? また、今年人気だった〝ダイエット弁当〞特集は来年も広がりそうです」日経ヘルス編集長藤井省吾さん「日経メディカル」を経て1998年から「日経ヘルス」に記者として携わる。2008年より現職FYTTE編集長小中知美さん1997年学習研究社に入社し、「おはよう奥さん」編集部を経て、「FYTTE」編集部に配属。2009年10月より現職身体づくりの原点として注目された「ほぐす・凝りをとる・整える」出版社/学研パブリッシング発行日/毎月23日発売定価/540円出版社/日経BP社発行日/毎月2日発売定価/580円HitHit『釈美スタイル』/学研パブリッシング『カーヴィーダンスで即やせる』/学研パブリッシングボディメトリクス

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