『月刊NEXT』 No.46
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January,2011 www.fitnessjob.jp11 2010年は「グルーポン」が話題になりました。日々進化するクーポン文化の浸透に応じて今年9月より当社でスタートしたのが、「クーポン会員」。ネットで会員登録をすると、毎週木曜日にクーポンが送られてくるもので、「プールクーポン」や「ヨガクーポン」などアイテム別やプログラム別、時間帯クーポンなどがあります。特にヒットしたのは、「ハロウィンクーポン」。ハロウィンの日限定で、500円でクラブが利用できるという手軽さから多く方が利用しました。現在クーポン会員ゴルフトリニティ・メソッドTM(三位一体プログラム)による、これまでにないゴルフ指導コナミスポーツクラブ ゴルフアカデミーバーチャルコースで子どもにチャンスをキッズゴルファーチャレンジカップクラブ、プロデューサー、パフォーマーのトライアングルで盛り上がるフィットネスイベントフィットネスクラブの主力商品「エアロビクス」を支えるインストラクターの意識改革クーポンとクチコミで、フィットネスクラブの体験促進クーポン会員外部プロフェッショナルとの協業で、より多くの人をフィットネスや、フィットネスクラブに惹き付ける第1回「KONAMI SPORTS CLUB キッズゴルファーチャレンジカップ」全国に導入したゴルフシミュレーターを活用したゴルフ大会。子ども向けに開発した専用バーチャルコースを全国の子どもたちが同じ日にラウンドしてスコアを競う。決勝は実際のゴルフコースへ。ネットで会員登録すると、毎週木曜日に体験利用ができるクーポンが届く。フィットネスクラブに興味はあるけど敷居が高いと感じている生活者に、クラブに足を運ぶ機会を提供。 2010年は、フィットネスクラブ運営企業としての役割認識が一つはっきりと見えた年となりました。これまで、フィットネスクラブは、快適なハードの提供から、お客様に楽しんでフィットネスを続けていただけるソフトの提供まですべてを任ってきましたが、今年は特にフィットネスイベントを通して、外部プロフェッショナルとの協業が功を奏しました。 私が今年注目した人物や動きとして、一つは、DDD編集長でバイラバイラやエアロスターなどのプログラムを開発する株式会社フラックスパブリッシングの広瀬元彦さん。そのファッション性、エンターテイメント性を融合したイベントは、フィットネスクラブ単体ではとても実施不可能であり、また、クラブのお客様の新たなステージとして提供することで、可能性が広がりました。 もう一つは、中井英人インストラクターをはじめ、インストラクターの中から、プロデューサー的な活動をする取り組み。北陸の島田厚インストラクターとコラボしたイベント『JAM 2010年は新しいものでヒットを狙うより、支持されている既存のものを活かすように整理を進めることに注力しました。スタジオプログラムの定番はやはり「エアロビクス」。固定客の支持で満足することなく、より多くのお客様に参加していただけるように、インストラクターの意識改革を行いました。 より多くのお客様に参加していただくためには、担当するインストラクターが、初めて参加してくださった人や、スタジオの外で見ている人にも興味を持って貰えHitHitHit 2010年の目玉はゴルフ。フィットネス人口の10倍と言われるゴルフ人口にアプローチすべく、1月から既存のゴルフレンジにゴルフシミュレーターを設置。その後、9月にはソフト面で当社の核となるスポーツクラブ運営ノウハウを活かした「ゴルフトリニティ・メソッドTM」を導入し、これまでの「ゴルフスクール」を「ゴルフアカデミー」として、新たな展開をスタートしました。 「ゴルフトリニティ・メソッドTM」とは、「フィジカル」「テクニック」「サイエンス」の3要素で統総合的にゴルファーのスキル向上をサポートするプログラムです。まず、ゴルフスイング診断機器「ク 全国的にゴルフシミュレーターを導入したことを活かし、小学生向けのゴルフ大会「キッズゴルファーチャレンジカップ」も開催しました。大会向けに開発した子ども専用バーチャルコースを使用し、全国一斉にそのコースをラウンドして、スコアを競うというものです。第1回目の今年は、全国30施設で開催し、合計約400名の小学生が参加しました。地区大会の上位者は本物のゴルフ場に集まり、決勝戦に挑みます。今後もジュニア・キッズの育成にも力を入れていきたいと考えています。2011年は、大人向けのこうした大会も企画中です。藤本泰弘さん株式会社東急スポーツオアシス業務推進部プログラムサービス/プログラム企画日野雄大さん株式会社コナミスポーツ&ライフゴルフ事業統括部統括マネジャー大石悦子さんセントラルスポーツ株式会社アカデミー部 次長×Sweet』では、若手男性プレゼンターを募集するなど、お客様を楽しませることに加えて、若手インストラクターを発掘して将来の業界にも貢献しようという活動となっています。 クラブは、こうしたプロデューサーやパフォーマーと手を組み、お客様が楽しみ、自身を表現する場を提供していく。この強力なトライアングルを見つけられたことは、今後の新たなフィットネス文化を醸成することに繋がると思います。 2011年は、インストラクターの魅力をさらに引き出しながら、高齢者やキッズ、そして改めてF1層の方々の興味を惹くことを仕掛けていきたいと思っています。イックサイエンスフィット」でインパクト時のヘッドの動きの特徴を測定し(サイエンス)、身体のトレーニングとコンディショニング(フィジカル)と、ツアープロとして定評のある内藤雄士氏のレッスンカリキュラム(テクニック)で、プロゴルファーのスイングに確実に近づけていくメソッドです。 今、男女ともに若手ゴルファーが活躍していることや、長引く不況でゴルフコースも幅広いユーザー層を受け入れる態勢になったことで、ゴルフを始める方が増えています。ゴルファーが身体のフィジカル面にも目を向けることで、生涯にわたって元気にゴルフを楽めたり、スポーツクラブを活用してくれるようになることも狙っています。まだ導入して数ヶ月ですが、アカデミー在籍者は前年比115%で推移しています。るように指導し振る舞うことが重要です。また、自分が担当するレッスンの強度や難易度を認識して、お客様の期待に的確に応えることも必要です。 現在はフリーインストラクターとクラブの契約が、「業務委託契約」となっていることがほとんどです。各インストラクターが「個人事業主」として、会社の業績(売上や利益)に貢献することで契約が成り立つという意識を持つことが、フィットネス業界の発展に繋がると思います。は順調に伸びており、今後もクーポンとクチコミを活用したマーケティングは発展していくと思います。
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