『月刊NEXT』 No.44
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&HealtyベビーHappyキッズを育てよう大手フィットネスクラブの女性インストラクターの出産・育児サポートルネサンス育児とキャリアの両立をサポートルネサンスでは、お客さまにもインストラクターにも、規約の中で妊娠中は施設が利用できないことに同意いただいていることから、フリーインストラクターの方の場合、妊娠が分かった時点で申請を行っていただき、産休制度をご利用いただいています。産休期間は最長でお子さまが1歳2カ月になるまでで、この期間内であればオーディションなしで、産休前の契約金額を参考に当社基準金額のもと、再契約が可能となります。この産休制度は、当社インストラクター向けハンドブックにも明記していますので、インストラクターの方々も安心して妊娠~出産に臨めるようです。社員インストラクターも法定通りの産休・育休制度を設けています。また、スキルアップをされて、プログラム開発やアドバイザーなど別の契約を結んで、レッスン以外の様々な業務にも携わる事が出来れば、産休中も希望に応じて仕事が継続できます。産後は代行やセミナー参加など、ご自身の活動できる範囲で、徐々にお仕事をされる方も多くいらっしゃいます。(同社ソフト開発部プログラム開発チーム川﨑三貴子さん)メガロス「メセスマザーズ」で、復帰を柔軟にサポートメガロスでは、「メセスマザーズ」という制度を2008年に制定し、休職中の仕事との繋がりを維持するとともに、出産後の復帰をサポートしています。業務委託契約のフリーインストラクターの方の場合、妊娠が分かった時点で活動はできません。代行もご自身で探していただいています。この時点で契約を更新するかどうかを決めていただき、更新する場合は「メセスマザーズ」に登録します。この登録者には、本社から店舗に発信している文書がリアルタイムで自宅に郵送され、その他の情報についても契約インストラクター専用サイトにログインして確認いただけます。休職中は、出産や復帰に関する不安を解消するメンタルケアクラスなども提供しています。産後は復帰に向けて、体型回復やスキルアップワークショップの案内が届きます。復帰にはオーディションがありますが、そこで復帰前のフィーが確保できるレベルに戻れるように全面的にサポートしています。半年に1回の査定ワークショップには休職中も参加していただき、メセスの最新情報を共有してもらっています。今後は茶話会なども企画しています。養成コースやオーディションの立会いなど、アドバイザー業務では、臨月まで働いていただいているケースもあり、ご本人の状況で仕事を続けられる環境があります。社員インストラクターについては、法定通りの規定としています。(同社運営推進部プログラム課課長後田慎吾さん)ティップネス FIT VIT「長期特別休業制度」で、最長2年間休業できるティップネスでは、フリーインストラクターの方には2008年から「長期特別休業制度」を設け、妊娠確認日から最長2年間まで休業が認められます。復帰はオーディション免除で、産前と同じフィー設定のランクからスタートできます。同制度導入から2年ですが、徐々に利用される方が増えています。社員区分ではインストラクター職はありませんが、法定通りの産休・育休、時短制度などを設けています。(同社マーケティング部広報担当平林華子さん)東急スポーツオアシス男女問わず、子育て中の社員インストラクターをサポートする風土ありオアシスでは、母体の安全と健康を最優先に考え、妊娠が分かった時点で一度契約を解除させていただきますが、復帰に関してはご本人の希望のタイミングに合わせて、再契約という形で活動開始することができます。中断期間にかかわらず、実技と面談の「復帰スキルチェック」を経て復帰いただけます。社員インストラクターには、復帰後「チャイルドケア社員」という制度があり、小学校卒業まで、勤務時間の制限を設けることができるようになっています。クラブ勤務でも平日の8:30~18:00のうちの7.5時間勤務をベースに、子どもが3歳までは最大1時間半の短縮、9歳までは最大1時間の短縮勤務が認められます。女性社員のみならず、男性の育児休業に関しても今年10月より1名取得中であり、男女に関わらず子育てをするスタッフをサポートする風土が整っています。近年ヨガなど妊娠しても担当可能なレッスンも多くなってきているので、今後妊娠中も担当できるカテゴリー設定などもできればと考えています。(同社サービス推進本部プログラムサービスグループサブマネージャー湯浅久美さん)ジェイアール東日本スポーツ現場ごとにママインストラクターの復帰を手助け当社では、フリーインストラクター向けには特に規定は設けていませんが、1年毎の業務委託契約をベースにしていますので、妊娠が分かった時点で契約は解除となりますが、復帰を希望する方は審査後、再契約を行っています。1年程度のブランクであれば、産前とほぼ同じ条件で復帰いただける例が多いです。社員インストラクターには、法定通りの産休・育休制度と、子どもが3歳になるまで時短で働くことができます。実際、店舗では勤務の調整を行い、育児をサポートしています。(同社フィットネス事業部高藤慎介さん)セントラルスポーツ社員インストラクターなら、出産ギリギリまでレッスンも可セントラルスポーツでは、妊娠しているお客さまも医師の許可があれば利用を受け入れていることもあり、インストラクターも、特に社員については、ヨガやマタニティプログラム、ローインパクト系など比較的安全性の高いレッスンは、産休に入る前まで続けている事例も少なくありません(但し、母体・胎児の安全が優先)。フリーインストラクターの方については、妊娠による休職は、ケガや病気などと同様、ご本人の申告により休職となります。復職の際は、復帰までの期間によって優遇の内容は異なりますが、医師の診断書や証明書を提示することによって、オーディションを免除したり、休職前のフィーで復帰できるなどの優遇措置を設けています。また、社員インストラクターの産休、育休については、法定どおりの内容となっています。社員・フリーインストラクターともに、子どもが預けられる環境が整う1年前後での復帰が多いようです。(同社経営企画室 広報・IR担当 神戸二郎さん)November,2010 www.fitnessjob.jp21
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