『月刊NEXT』 No.44
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生まれたばかりの赤ちゃんにはどんなエクササイズが適しているのか。生後2カ月くらいからできるベビーマッサージのプログラムは一般にもメジャーになりつつあるが、パーソナルトレーナーで自身も5歳の子どもの父親でもあるNESTA JAPAN理事の齊藤邦秀さんは次のように語る。 「よく『子どもにどんなエクササイズをさせたらいいですか?』という質問をされますが、子どもの年齢や目的によってアドバイスは変わります。最近は知識の少なさゆえ過保護になり過ぎている方が多い。何でも危ないからさせないでいると発達の妨げになってしまいます。いろいろな環境を与えてみることが大事ですね」 また、フィットネスクラブやインストラクターたちにもベビー・キ&HealtyベビーHappyキッズを育てようびっくりするくらい成長スピードが速いのが赤ちゃんの身体まずは赤ちゃんの発達プロセスを知ろうNESTA JAPAN理事。東京学芸大学教育学部健康スポーツ科学科卒業後、パーソナルトレーナーへの道を進み、様々なアスリート・著名人のトレーナーとしてキャリアを築く。後進の育成、クラブの教育、ITフィットネスの監修などを手掛けながら、キッズ運動プログラム開発なども行う。au携帯サービス「Smart Sports FITNESS/KARADA MANAGER」監修。http://www.nesta-gfj.com発育・発達のステップアップイメージッズに対するマインドとスキルが求められるという。 「クラブは、ベビー・キッズプログラムの体験会や説明会を開催して、親たちにクラブの方針を理解してもらうことが必要です。子どもを預けるのを不安に思うのは親として当然ですが、インストラクター・トレーナーが親を安心させられるだけの知識や『この体験が子どもの一生を左右する』というマインドを持っていればきっと納得してもらえるはずです」 キッズスイム、キッズダンス、キッズ空手など1つのメソッドだけで指導するのではなく、生理学、心理学、医学などいろいろな分野の勉強をしてコーディネーショントレーニングの要素を取り入れた指導ができるようなレベルを目指してほしい。安心して子どもを任せられるインストラクターのマインドとスキルを身に付けよう0〜3カ月〜6カ月頃〜10カ月頃お話を伺った方齊藤邦秀さん触れる・聴く・嗅ぐ感覚が発達する時期この時期は「空気に触れる」「肌が触れ合う」感覚を覚えさせるためにたくさん抱っこしてあげることが大事。お母さんの匂い=安全な匂いという判断基準もできる。赤ちゃんの動きは「握る」「吸う」など反射による動物の本能の名残。握らせるものの大きさや形を変えてみるなど、動物としての機能を運動に繋げてあげよう。視覚の発達を利用して寝返りの練習を3~4カ月頃には、赤ちゃんの色彩感覚はほぼ大人並になる。視覚のトレーニングとして、ものを目で追わせてみよう。目で追ったものを握らせる、握ったものを動かして音を鳴らすという段階を踏み、視覚と聴覚を繋げていく。水平方向に広い範囲を目で追うために身体を動かそうとして寝返りができるようになる。ずりばいトレーニングで体幹を鍛える手足をバタバタと動かしたり、声を出し始める時期。はらばいの姿勢で進むずりばいを始め、ハイハイ、高バイとだんだんと重力がかかる体勢ができるようになる。このずりばいの動きが体幹を鍛える。ずりばい期間が短いと体幹の弱い大人になってしまうので、トンネルのおもちゃなどを使ってずりばいをさせてあげよう。10November,2010 www.fitnessjob.jp
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