Fitness Business65
18/45

Fitness Business 65 ◎ March-April 201322特 集日本経済は、中長期的に、低成長・不確実・大競争の時代が続くものと予想されている。そうしたなか、かねてからフィットネス業界は成長が期待される数少ない産業のひとつとみられてきたが、現状、足元の状況は必ずしもよいとはいえない。直営店を拠点に、地域の様々な健康ニーズに対応する動きは活発化してきているが、収益的には今ひとつ伸びを欠いている。総合業態を中心にする直営店の利益が企業を支える構図もあまり変わってはいない。ということは、各直営店の採算に責任をもつ支配人の役割は、未だ相応に大きいといえよう。近年は、利益の減少を食い止めるために、コスト圧縮を進めていることもあり、サービスの品質を落とさずに売り上げを維持向上させることがかつて以上に難しくなってきている。支配人の業務範囲は、スタッフや顧客への対応や目標の設定、業績の達成策の案出、施設や設備の見直しや新しい商品・プログラムの導入、オペレーションシステムの改善などと、ますます幅広くなってきている。加えて、自身のキャリアビジョンの構築と自己啓発、自己学習などにもより積極的に取り組む必要性が増してきている。こうした時代だけに、多くの課題や問題を抱え込む支配人が増えている。支配人は、どのように考え、どう行動したら、多くの利害関係者が満足するクラブをつくれるのだろうか。ⅠIssue どうすれば「エクセレントマネジャー」になれるのか?エクセレントマネジャーFeature特 集経営環境が厳しさを増すなか、業務範囲が広く、責任も大きいフィットネスクラブの支配人の今日的課題を明らかにし、「エクセレントマネジャー」になるために、今後どう考え、どう行動したらよいか、指針を提示したい。本号では、かつて支配人を経験し、現在支配人をスーパーバイズする立場にある方々にインタビューし、あるべき「エクセレントマネジャー」の実像を明らかにしたいと考えた。また、今、実際にフィットネスクラブにおいてスタッフをまとめ、顧客価値を向上させて、好業績を導いている優れた支配人にもご登場いただき、その仕事ぶりについて、明らかにしようと試みた。さらに、最終章ではかつて支配人を経験し、現在、アドバイザーやコンサルタントとして当業界で活躍している方々にもご登場いただき、今、支配人が抱えていると思われる複数の悩みについて、解決のヒントをご教示願うことにした。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です