Fitness Business 60 ◎ May-June 201294オープンから約25年が経つ山口県山陽小野田市にあるスポーツコア アルファ。インストラクターの慢性的な不足という悩みを抱えていた同クラブは、JOYBEATを導入してスタジオ本数を増加。退会防止に努めている。インストラクター不足を補う スタッフが提供できるプログラムスポーツコア アルファがJOYBEATを導入したのは、2011年4月。顧客満足度向上や退会防止のためにスタジオ参加率を上げるという目標に対し、慢性的なインストラクター不足によりスタジオプログラムを充実させることが難しいという課題があった。この、地方共通の課題に対し、以前から自社スタッフが提供できるプログラムの導入を検討していたところ、JOYBEATを知り、導入に至った。「以前はスタジオプログラムを担当できるスタッフはごく一部でした。JOYBEATだとレッスン指導そのものは映像が行ってくれるので、担当できるスタッフが多いことが魅力です。当初はほかのプレコリオプログラムとJOYBEATのどちらを導入するか迷ったのですが、導入や研修にかかるコスト、どちらが本当に顧客満足につながるか、といったことを考えた結果、お客さまとのコミュニケーションを増やせるJOYBEATを選びました。JOYBEATのレッスンはすべて自社スタッフで担当し、またすべての自社スタッフがJOYBEATレッスンを担当できるようにしています。担当スタッフには『お客さまに楽しんでいただけるように』ということを伝えています。正しいサポート方法が決まっていないので、それぞれが個性を活かしながら、よりお客さまを楽しませるにはどうしたらいいかを毎回考えながら行っています」スタッフの声かけにより スタジオ参加者が増加自社スタッフがレッスンを担当することにより、スタジオプログラムの参加者増加にもつながっている。普段ジムやフロントで接しているスタッフが「一緒にやりましょう」と声をかけることにより、それまでスタジオプログラムに参加したことのないお客さまの参加のハードルはぐっと低くなる。「これまでスタジオに参加したことがなかった男性や高齢者の参加が増えています。スタッフの声がけで入りやすく、サポートもあり、また難度が高すぎないことも、新しいスタジオ参加者の獲得につながっているようです。お風呂の中での『あのプログラムなら意外と簡単だからできたよ』という口コミから、お風呂目的の来館者がスタジオに来るようになったという話も聞いています」レッスン中のサポート体制が整っているため、一度参加したお客さまはリピーターとなることが多い。杉本氏が担当するJOYBEATの格闘エクササイズのクラスでは、毎回30名以上が参加し、活気あふれるレッスンとなっている。レッスン担当をきっかけに スタッフのモチベーションが向上スタッフのモチベーション向上にも同プログラムは寄与している。「レッスンを担当することは、スタッフにとって自信になりますし、嬉しいことです。JOYBEATの担当になったことでコミュニケーションのとり方や指導方法など、スタッフそれぞれが自ら考えるようになったように感じます。レッスンを通じてお客さまとの関係が密になるので、ジムやフロントでの会話も増えています。また、各プログラムの基本的な動きを勉強する機会にもなっているようです」ほかのプログラムと比べて研修に時間と費用がかからないことも同クラブにとってメリットだった。大都市から遠い同クラブは、研修によって生じる時間と費用が少なくない。導入にあたって初期費用はかかったが、研修コストやインストラクターフィーなどと比較すると相殺できている。現在4種類6クラスを導入しているが、今後は増設していくことを検討している。とりわけ比較的来館者数の少ない午後の時間帯にプログラムを増設するにあたっては、追加コストがかからないJOYBEATは最適だと杉本氏は考えている。また、JOYBEATをきっかけにスタジオプログラムに参加するようになったお客さまにほかのプログラムにも参加していただき、定着を強化することが今後の目標となる。同クラブは、JOYBEATの導入が契機となり、お客さまもスタッフも以前に増して活気づいている。JOYBEATインストラクター不足を解消し、お客さまとスタッフのコミュニケーションを強化スポーツコア アルファ チーフトレーナー 杉本拓哉氏HitItem
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