Fitness Business 60 ◎ May-June 201290東急スポーツシステム株式会社が運営するフィットネスクラブでは、株式会社プライムエデュケーションが展開しているラディカルフィットネスの4プログラムを導入している。同プログラムの導入により、お客さまの定着と自社スタッフの活用を図る。強度・難易度をアレンジでき スタッフ育成にも役立つプログラム東急スポーツシステムは、約4年前に自社スタッフが担当できるスタジオプログラムを増やすため、「ラディカルパワー®」を導入した。同プログラムを選んだ理由として、中村清美氏は以下の3点を挙げる。「まず、プログラム内にカーディオパートがあったことです。内容もシンプルすぎず面白いと思いました。2つ目は、お客さまのレベルに合わせて強度・難易度をアレンジできることです。3つ目は、スタッフのスキルアップにつながることです」当時、同社では自社スタッフがスタジオレッスンを担当することが少なかった。顧客定着を考えたときにお客さまとの接点を増やすことが重要で、そのためには自社スタッフがグループエクササイズを担当することが有効と考えた。中村清美氏が「同プログラムの研修を受けることで、音楽に合わせて身体を動かすことに慣れ、プログラムを担当できるスタッフを育成できると思いました」と話すように、同プログラム導入後、自社スタッフがスタジオプログラムを担当する割合を増やすことができている。アップデート研修により スキルとモチベーションが向上ラディカルパワー®導入から約1年後、「ファイドウ®」も導入した。ラディカルパワー®、ファイドウ®ともに、フリーインストラクターのレッスンと同じかそれ以上の好集客ができている。自社スタッフのプログラムがそれだけの集客を保てることはコスト面のメリットも大きい。また、自社スタッフが担当することで、そのレッスンを通してほかのプログラムや、ジムやプールなどほかのエリアと併用することの必要性も訴求できている。「自社スタッフだからこそできることを行っていくことを目標としています。継続率を伸ばしていくために、どうしたらほかのプログラムやエリアも楽しんでいただけるかを考え、レッスン内でお客さまに伝えるようにしています」そのために、プログラムのアップデート研修とは別に社内研修において常に、考え方を共有している。「スキルについては完全にプライムエデュケーションさまの研修に任せています。お客さまのレベルによって、レッスンをアレンジしていく技術などはそこで学んでいます。アップデート研修を社外でやることで、スタッフは刺激を受けているようです。社内で研修できる制度もありますが、育成機関としても非常に魅力的ですね」男性、若年層、スタジオ初心者の 取り込みにも効果的同社運営クラブのお客さまの平均年齢は50歳前後と高い。若年層を取り込むための施策のひとつとしてもラディカルフィットネスのプログラム導入は奏功している。「強度が比較的高いため、若年層も達成感が得やすいのではないかと思います。ロゴなどを使用した販促ツールや、イベント開催などで高パフォーマンスのプロモーションを行えることも興味を惹くのに役立っているのかもしれません」2011年10月には、スタジオ初心者や男性にターゲットして「キーマックス」を碑文谷店に導入した。「音楽に合わせて身体を動かすことが苦手な方にもスタジオレッスンに参加していただきたいと思い、そのきっかけになるようなプログラムとして導入しました。実際、男性の参加率が高く、『スタジオプログラムに初めて出る』という方も多いです」。スタジオプログラムのラインナップを充実させるために、’12年4月からは「オキシジェノ®」「X55®」も導入した。これらについては、インストラクターの派遣も同社に要請している。同社はラディカルフィットネスによりスタジオプログラムを充実させると同時にジムやプールとの複合利用を勧め、継続率向上を図っている。ラディカルフィットネス初心者から上級者まで楽しめるラインナップと社員教育にもつながる研修が魅力東急スポーツシステム株式会社 事業推進部 フィットネスクラブ事業ユニット ミドルテクニカルディレクター 中村清美氏HitItem
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