Fitness Business 60 ◎ May-June 201286商品研究クラブへの帰属意識を高め、定着率向上につながるためには会員さま同士・また会員さまとスタッフのコミュニティづくりが欠かせない。コミュニティづくりに寄与するのが、グループエクササイズである。本稿では、グループエクササイズによりクラブ運営を好転させているクラブに、集客方法やプレコリオプログラムの活用方法、導入メリットなどについて伺った。グループエクササイズはフィットネスクラブやお客さまにとってどのような役割を果たしているのだろうか。クラブのニーズに合ったグループエクササイズプログラムを展開している3社のプログラム担当者により、その活用方法や構成基準、目的、成果などについて語る座談会を行った。─クラブにおいて、グループエクササイズはどのような役割を果たしていますか。コナミ:会員制ビジネスを行うために重要な、お客さまに継続していただくためのアイテムのひとつがグループエクササイズです。スタッフとお客さまが接する機会であり、1人対複数で楽しさを伝えられるため、効率もいいですね。クラブにおいて楽しさを伝えられる貴重な場所だと思います。アスリエ:当社はスタジオプログラムの参加率が高く、経営的にも重要な位置付けです。フィットネスビジネスは初期投資が大きいため、一定の会員数が必要です。そのような観点からも、経営の肝になるところだと思います。ルネサンス:お客さまの継続を図るために必要なサービスのひとつだと考えています。グループエクササイズに参加することで成果を出していただいたり、スタジオがコミュニティになってお客さま同士がつながったりすることは継続の要因として大きいのではないでしょうか。─成果を出す、コミュニティをつくる、楽しさを感じるなど、継続につなげるためにどのようにプログラムを提供するのがよいと考えますか。ルネサンス:当社ではダイエットと機能改善という2つを軸にプログラム開発をすすめています。成果を体感できるプログラムをつくっています。コナミ:継続していただくために重要なことは、運動の楽しさを感じていただくことだと考えています。その理由は人それぞれですが、グループエクササイズに参加することにより楽しさを見つけてもらいやすくなり、継続にもグループエクササイズグループエクササイズで効果や楽しさを感じてもらい、継続につなげる株式会社コナミスポーツ&ライフ プログラム開発部 フィットネスグループ 統括マネージャー 片岡 伸氏(写真左)同 フィットネスグループ マネージャー 内山忠夫氏株式会社ルネサンス 商品開発部 プログラム開発チーム 課長 田中律子氏(写真右)株式会社文教センター 商品開発部 部長 高田香代子氏(写真中央)(司会:本誌編集部)HitItemつながるのではないでしょうか。強度が高くても楽しいと感じてもらえる、インストラクターの指導力や雰囲気づくりも必要だと思います。─多くの方にグループエクササイズに参加してもらうために行っていること、プログラムを構成するうえで気を付けていることはありますか。アスリエ:入会初期のサポートを厚くして、運動が習慣化するような対応に力を入れています。なかでも、スタジオプログラム参加を勧めることを重視しています。紹介で入会される方も多いので、その場合は紹介した方と一緒にプログラムに参加することも多いようです。コナミ:当社は自社スタッフがプログラムを担当することが多いので、自身が担当するプログラムを勧めるようにしています。そうすることでお客さまも参加しやすくなるようです。ルネサンス:入会初期の方をフォローする仕組みのなかで、スタジオプロググループエクササイズCXWORX(コナミ)
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