May-June 2012 ◎ Fitness Business 6037フィットネス業界の未来特 集Featureパーソナルトレーニングや ホットヨガに着目今後成長させたい新規事業や新サービスとしては、まずパーソナルトレーニングがあります。それからホットヨガも人気が続いているようですので、取り組んでいきたいと考えています。オンラインによるホームフィットネスの支援サービスも伸びると思いますが、当社は取り組みません。海外展開については視野には入れていますので、今後検討していきたいと思います。運動しなくても行きたいと 思える場所へ今後参加率を高めるためにプレイヤーが取り組むべき最も重要なことは、お客さまが運動しなくてもクラブに行きたいと思えるような環境づくりをすることだと思います。さて、人が前向きに生きていこうと思うとき、その根本に必要なものは健康であると思います。健康であるから人は何かをしようと思えるようになり、それにより相応の能力を身に付けると自信をもちます。自信をもつとさらにやる気がみなぎり、もっと前向きに生きようと思えるようになります。健康であることこそが、まず人が人として生きるうえで大切なのです。私たちはその健康づくりをサポートする仕事に携わっているわけですから、これは素晴らしいことだと思います。これからの時代はこれまで以上にもっと健康であることの大切さについて見直されていくはずですから、私たちに求められる役割も大きくなります。皆さん、お互いにがんばりましょう。そして、業界を盛り上げていきましょう。要なことは、地域に密着した存在になることでしょう。対象エリアの多くの生活者が“我が街のフィットネスクラブ”と思えるようにして、その価値を高めながらつながりを強くしていくことが求められるでしょう。それには、クラブのスタッフが生活者のほうへ出向いていかなければいけません。昨年は、3月の震災後に被災者が集まっている体育館へ出向いて、体操の指導をするなどのボランティア活動をしましたが、生活者の健康づくりにつながるこうした取り組みを継続して行っていくことが大切になると思います。ICTを活用したコミュニケーションやサービスの向上、業務の効率化ももっと進めていきます。まずはweb入会の仕組みを整えることから取り組みます。ローコスト化と多店舗化の さらなる推進今後の新店はそれぞれのマーケットを見ながらジム・スタジオ型がいいのか、ジム単体型がいいのかなどを判断して、相応しい業態や規模を決めていくつもりです。基本的には郊外立地で対象人口が10万人以上あれば、延床面積300坪くらいのジム・スタジオ型(1スタジオタイプ)にしたいと考えています。対象人口が5万人くらいの立地では、ジム単体店にしたいと思います。いずれにしても、既述したように初期投資やランニングコストを大きく落として、今までフィットネスクラブが1軒もなかったようなエリアにも積極的に出店していくつもりです。指定管理についても、本社や支社、店舗など拠点のあるエリアから積極的に取り組んで、フィットネスプロバイダーとしてそのエリアに溶け込んでいきたいと考えています。きることも大事です。これから小型の施設が成長するような時代になっていけば、ますます若いスタッフのなかから独立を目指す人が増えていくからです。2〜3年での投資回収を目指すハード上の陳腐化、老朽化の対応としては、イニシャルコスト(初期投資)とランニングコストのバランスを考えたライフサイクルコストという考え方をもってチェックし、常に見直しを図ることが大切でしょう。私たちが展開しているような中小規模の施設では、初期投資をできるだけ抑え、2〜3年で回収できるようにしたいと考えています。今年1月に開業した、ジム単体業態の1号店であるジョイフィット旗の台では少し過剰に投資しすぎたと反省しています。2号店ではもっと大胆に初期投資を抑えていきます。既存店の再投資については、各店の収益状況を確認しながら決めているというのが現状です。ランニングコストについては、既述した通り、特に水道光熱費についてさらなる削減に取り組んでいます。特に、昨年3月11日以降は節電ムードが高まっていますから、照度を落とすなどの取り組みをしてもお客さまからのクレームはありません。これにより、4割ほど電気代を削減できました。今は照度を簡単に計測できるiPhoneのアプリもありますので、ダウンロードして各店の照度を店舗巡回の際、チェックしています。店舗によって200〜1,400ルクスくらいまで差がありますから、これはまだまだ削減の余地があると見ています。我が街のフィットネスクラブこれからフィットネスクラブに必
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