Fitness Business 60 ◎ May-June 201226注 目 の 動 きサービス業に特化した教育研修サービスが登場月額定額制「グローイング・アカデミー」開講News & Trends2012年5月、小売・サービス業に特化した研修を業界初となる月額定額制で提供する「グローイング・アカデミー」が開講した。学長にはマクドナルド・ハンバーガー大学学長や元ユニクロ大学部長、バーガーキング代表取締役などを歴任した有本均氏が就任。小売・サービス業界全体のレベルアップを目指し、動き始める。5つの特長で企業の成長をサポート店舗運営の総合的な課題解決事業を行うBCホールディングス株式会社は、店舗運営におけるパート・アルバイトの需要の高まりに合わせ、社員のみならず、パート・アルバイトも対象とした教育・研修サービスを提供すべく、「グローイング・アカデミー」を設立した。学長には日本マクドナルドを始め、様々なサービス業において人材教育・店舗運営に実績のある有本均氏が就任し、カリキュラムの開発を行った。グローイング・アカデミーの特長は、大きく5つある。1つ目は、小売・サービス業に特化した教育・研修機関であること。そのなかでも、特に中小企業を主なターゲットとして講義内容やカリキュラムを組んでいる。2つ目は、正社員だけでなく、パート・アルバイトも受講可能としていること。これは他社ではないものであろう。その理由は、近年のサービス業界では、主にパート・アルバイトが店舗運営を担う企業が増え、その役割の重要性が高まったことにある。「企業の成長には彼ら彼女らの育成が欠かせない。しかし、店舗で全員を教育するには限界がある」という考えから、対象枠を拡げた。3つ目は、現場経験が豊富な講師陣を集めたこと。有本氏は、自身の経験からその理由を次のように述べる。「研修を受ける側にとって、講義内容だけではなく、“誰が講義するか”が非常に大きなポイントになります。実際に業務経験がある講師が話すことによって、受講者の心に響くのです」。さらに4つ目は、研修後のアクションプランの作成を行うことである。研修内容をその後の実践できちんと活かせるように、しっかりとサポートしていくシステムを整えている。講師陣が契約企業の店舗(現場)を実際に訪れ、現状を見た結果を経営者にフィードバックするサービスを取り入れている。5つ目は、何回でも受講可能な月額定額制であること。その費用は一般的な研修費に比べてはるかに安い。「講師の方たちが私たちの理念に賛同してくれたことや、研修の予約や内容のフィードバックに不可欠なシステム構築を内製化するなどして、この価格を実現することができました」(有本氏)。また、自社に適した独自のサポートを望む企業には、個別に人材育成システムを構築することも行うという。研修内容については、常時100講座を用意。パート・アルバイトから、新人・若手社員、店長、マネージャー、経営者と対象者を5つに分け、階層別に研修を行う(図参照)。特に経営者向けには、「有志塾」として勉強会の開催も行う。これは、有本氏が決めたテーマに添って、月1回集まったメンバーでディスカッションを行うものである。この勉強会を通して経営者がもつ課題の克服を目指す。毎回、テーマに添った専門家も呼ぶ予定だという。しかし、小売・サービス業といってもその種類は様々である。受講を考える際に、「研修内容がフィットネスクラブの業務にも合うものなのだろうか」と疑問に思う者もいるだろう。その点について、有本氏はこう述べる。「様々な業種があるなかでも、“お客さまに接する業務”として、そこには共通する部分がたくさんあります。また、店長やスーパーバイザーなど、上の層にいけばいくほど、部下の指導方法やコミュニケーション力など、共通するスキルも多いはずです。その共通部分をカリキュラムとして盛り込んでいますので、十分対応できるはずです」。同サービスが、パート・アルバイトの教育に悩んだり、社員の教育にかけられる時間や費用に限りがあり困っているフィットネスクラブを強力にバックアップすることになるのではないか。※一部抜粋。今後変更の可能性あり。※これらのテーマごとに、複数の講座を用意。◆図 講座ラインナップ
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