Fitness Business 60 ◎ May-June 2012164用品販売なども含めた市場規模がスポーツのなかでも最大とされる「ゴルフ」。そのゴルフを健康的に長く楽しめるようにと、身体の作り方から指導する「ゴルフフィットネス」の日本での普及・啓発を担う日本ゴルフフィットネス協会代表岡森雅昭氏による連載。前号に続き、その魅力や効果について詳しく紹介する。ゴルファーが探し求める “自分だけの”上達法多くのゴルファーは、ゴルフギアやスイング理論について様々な情報が溢れているなかで、「自分に合ったゴルフスイングはどれなのか?」「どうやったら上達できるのか?」と、その答えを探し続けています。なぜなら、「気持ちよくスイングし、少しでも遠くにボールを飛ばしたい」「1打でも少なくホールアウトしたい」「試合に勝ちたい」など、それぞれに目標があるからです。そのために人々はゴルフクラブやボールなどの道具を変えてみたり、レッスンを受けてテクニックを磨いたり、ときには身体に傷みがあるときでさえ練習場に足を運びます。そのようななかで、最近では目標を達成するためのひとつの手段として、自分の身体を変えるためのゴルフフィットネスに注目し始めたゴルファーが増えてきました。また、そうしたニーズに対応すべく、施設やゴルフ用品メーカーなども次々とゴルフに適した身体をつくるために必要なことについて受入体制をつくり、提案を始めています。ゴルフから新しい価値観を今年も国内外のゴルフ関連企業が多数出展するアジア最大級のゴルフショー「48thJAPAN GOLF FAIR」が、2月17〜19日の3日間にわたり、東京ビッグサイトで開催されました。今回は171社が出店し、総来場者数51,590名と、3年連続5万人を超える盛況ぶりでした。国内外から多くのゴルフ関係者が新しい商品や情報を求めて来場しました。会場では至る所にシミュレーションゴルフのブースが設置され、そこで参加者は直接専門家のアドバイスを受けることができます。皆さま、スイングのアドバイスに真剣に耳を傾けていました。今回出店していたゴルフ用品メーカーのなかで、ゴルフフィットネスを提案した企業は3社あります。テクノジム・ジャパン株式会社さま(以下、テクノジム)は12アイテムでコーディネートされたトレーニングツールを、株式会社岡さまはストレッチ専門マシンを、 株式会社デサントさまはゴルフに関する世界初3D動作分析を提案し、各ブースは終日満員となる人気でした。私もテクノジムのブースで、ゴルフフィットネスのデモンストレーションをしながらお客さま個々へのトレーニング方法の紹介を、ティーチングプロなどの専門家や施設など100社以上の関係者の方にご提案をさせていただきました(P165写真参照)。新サービスとして注目高まる ゴルフフィットネス近年、新たなサービスを探しているゴルフ練習場の経営者やフィットネスクラブのなかで、ゴルフフィットネスを取り入れる施設も増えてきています。今回のイベントでも、関心の高い経営者の方々からは多くの質問をいただきました。以下にその一部をご紹介します。1.ゴルフに必要な運動指導のノウハウはどこで得られるのか。2.フィットネスツールを購入しても、ゴルファーにどう指導してよいかわからない。SportsGolfFitnessゴルフから始める健康づくり日本ゴルフフィットネス協会 代表◆おかもり・まさあき日本ゴルフフィットネス協会 代表 岡森雅昭1972年生まれ、福岡県出身。アパレル企画(ISSEY MIYAKE)からキャリアスタート。都内フィットネスクラブでパーソナルトレーナーとして活動を始め、現在ゴルフトレーナーのほかに「生涯好きなことを続けるための身体づくり」をテーマに、身体に携わる仕事をサポートする会社を経営する。2001年カリフォルニア州パームスプリングスのゴルフトレーナー会社と契約。FIRST GATES GOLFを立ち上げ、都内フィットネスクラブのゴルフ施設の立ち上げに携わる。さらに、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の資格を取得し、医療従事者の知識と技術をトレーニングに組み込み、「ヘルス&ゴルフ」をテーマにゴルファーの運動指導を行う。ゴルフの技術だけでなく生涯スポーツとして健康で長く楽しんでいただくためのトレーナーの育成や施設への「ゴルフフィットネス」の提案などの情報発信ができる、日本ゴルフフィットネス協会を立ち上げる。HP:www.jgfo.orgE-mail:okamori@jgfo.orgTEL:090-6659-3899 profile─ゴルフフィットネスが担う役割ゴルフフィットネス連 載 2岡森雅昭
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