Fitness Business 60 ◎ May-June 2012158が、現在は70〜90%で安定しています。しかも集客人数を増やしています)。さらに、入会以外で考えると、「継続率」や「退会率」もその重要な指標になることでしょう。ここで重要な時代背景として、ネットが普及し、誰でも簡単に情報が得られるようになったこと、そしてTwitter、Facebookのように、誰でもどこでも情報発信ができるようになったことがあります。傾向として、「口コミ」を気にする人たちが急増しました。ぜひ「じゃらん」の口コミをご覧ください(口コミ総合や各コメントを意思決定の参考にしている人が増えているのがよくわかります)。さらに重要なのが、この口コミを書いた方たちそれぞれも、Twitter、Facebookなどで自由に情報発信できるということです。つまり、ある方に支持されれば、そこから広がってさらに多くの方に支持される可能性がある一方、「普通」もしくは「支持されなかった」場合のダメージは、今までの何倍にもなるということです。また、「どこで買っても一緒」というものには、ほかと価格を比べてシビアに決断するという人たちが急増しました。明らかに今までと違う「時代の変化」がそこにあるのです。だからこそ「ファンを増やす共感マーケティング」という考え方を知っておいてほしいのです。共感マーケティングの考え方そもそも共感とは、「あぁ、それいいね!」と思うことです。そして、それが好きになることです。この共感というキーワードが、今クラブの存続に大きな影響力をもち始めています。冒Enrollment“新時代の競争戦略”共感マーケティングの極意有限会社感動セールスサポート 代表取締役◆ はやし・よしのり1978年大阪生まれ。大阪リゾート&スポーツ専門学校卒業後、東急スポーツオアシスにアルバイトスタッフとして勤務。100人連続入会獲得、年間見学者入会獲得率97%、店舗平均70%など、見学者入会獲得率の記録を次々と打ち立てる。現在、有限会社感動セールスサポートを設立し、館内見学の研修・コンサルティングを中心に活躍中。感動を創りだす手法を全国各地で広めている。TEL/FAX:06-6923-9231直通ダイヤル:090-9995-6344E-mail:info@serusapo.comURL:www.serusapo.com研修・コンサル・見学診断・質問・相談はご遠慮なくどうぞ! また、業界人や著名人4,000名が登録しているメルマガのご登録はHPにて無料でご登録いただけます! HPは上記URL、または「感動セールスサポート」で検索してください。profile自身の成功体験から、クラブが抱える様々な悩み、課題について具体的にアドバイスする林佳範氏。今号では、前号で学んだUSPをもとに、自クラブのよさや強みについてお客さまに「共感」してもらうことにより、さらなるお客さまを呼び込む「共感マーケティング」の大切さについて述べる。会員獲得実践塾連 載 20林 佳範こんにちは。今日は新時代の競争戦略ともいえる“共感マーケティング”についてお話しします。共感マーケティングとは、一言でいうと「話したくなって話してしまう」「好きになって話してしまう」こと。これにより、クラブの場合は入会が増えるという、最高の成果が得られるマーケティングといえます。「共感=ファン=あなたの強み・売り・よさを支持した人」と考えます。つまり、「共感マーケティング」とは、あなたのクラブのファンを増やすことであり、強み・売り・よさを支持する人を増やすことを指します。なぜその必要性があるのか? 私たちの業界は今「新たな変化」の時期に突入しています。小規模スタイルのクラブやパーソナルスタジオ、高級志向のクラブ、低価格の自由型クラブ、スタジオ特化型、そして最新型の総合スポーツクラブなど、同じ業界内でも多種多様になってきています。そこで、ぜひ一度全スタッフに聞いてほしいと思います。「なぜ、お客さまは私たちのクラブに入会するとよいのでしょうか?」と。きっと無言タイムになることでしょう。この多種多様な時代に重要なのが「お客さまからの支持」です。その支持がクラブの業績に大きな影響を与えます。「紹介入会」がその目安のひとつになります。また「見学・体験の入会率」も同様です。こうした指標を高める活動に真剣に取り組んだクラブは、周りが会員数を落としているなかでも順調に会員数を増やしています。昨年比入会数200%超えのクラブもあります(当初30%前後だった入会率
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