156Fitness Business 60 ◎ May-June 2012株式会社フィットネスイノベーション リヴィタップ!東戸塚 サブマネージャー髙橋 剛 さんPartnerパートナー株式会社フィットネスイノベーションは、2012年4月、からだのカルチャー倶楽部「リヴィタップ!東戸塚」をオープンした。フィットネスクラブ運営で培ったノウハウを活かしながら、新たな事業拡大につなげる。同施設でサブマネージャーを務める髙橋剛さんの魅力に迫る。ほかの職種を経験し フィットネス業界のよさを感じる髙橋さんが株式会社フィットネスイノベーションに入社したのは’09年10月。’07年までワークアウトワールドジャパン(ワウディー)に勤めていて、当時の上司に誘われたからだった。同社に入社後、昨年12月までは同社が運営するライフウェル浜松でトレーナーの育成をしながら、自身もパーソナルトレーナーとして活動していた。新施設の立ち上げに伴い、同施設に異動し、スタッフの研修を中心に販売促進やプログラム構成などの仕事を任されている。中学生のころテニスを始めた髙橋さんは、大学まで続けていた。大学在学中に、自身のトレーニングも兼ねてフィットネスクラブでアルバイトを始めたことが、フィットネスと出合うきっかけとなった。しかし、大学卒業後はメーカーの営業職に就く。学生時代からずっと運動だけしてきたため、「別の世界が見てみたかった」という安易な気持ちからだった。結局、営業職は肌に合わず1年足らずで転職を決意し、フィットネス業界に就職した。最初に入社したザ・ビッグスポーツでは、スイミングやジムでインストラクターとして働いていた。大学で運動について学んでいたため、大きく戸惑うこともなかった。その後、トータルワークアウトを経てワウディーに入社し、1年ほど経ったころ本社のトレーナーチームの一員となった。それまで、自身が第一線でお客さまと接していたが、ここで初めて部下の育成を行う立場になった。当時勢いのあったワウディーは、毎月のように新店の立ち上げがあった。そのなかで研修を行っていくことは時間的に非常に厳しいこともあった。「オープン前のクラブ全体が慌ただしいなか、きちんとした知識を教えることをプレッシャーに感じることもありました。スタッフには『お客さまのために』と伝えていましたが、なかなか伝わらないこともありました。オープン準備の期間はあっという間に過ぎてしまいますが、大切なことは、実際にオープンしてからお客さまにどれだけきちんと効果や楽しさを伝えられるかです。それを一番伝えたいのですが、スタッフも私自身も目の前のことに必死になってしまうとその気持ちを忘れてしまうことがあります。それを忘れないように、またきちんと伝わるように心がけていました」ワウディーでの出会いが トレーナーとしての成長にトレーナーチームの一員として会社から信頼を得られていたのは、髙橋さんがトレーナーとして技術や知識、接客について向上心をもって学んでいたためである。しかし、ワウディーに入社するまではそれほど高い意識をもっていなかった。「ワウディーでの、増田俊秀さんや近藤健祐さん、現在Best Performance Laboratory代表の桂良太郎さんとの出会いがその後のトレーナーとしての考え方に大きく影響しています。それまでは、自身の指導力を過信していましたが、近藤さんや桂さんに会ったときに未熟な点に気付き目が覚めました。技術や知識はもちろん、コミュニケーション能力などすべてにおいて自分が至らないことに、そのとき気付いたのです。このままではいけないと思い、もう一度基礎から勉強を始め、接客方法については自分が尊敬するトレーナーを見て真似するところから始めました」どのように指導するのがお客さまにとってよいのか考えた髙橋さんは、彼らの話し方や仕草を真似ることから始めた。それまでは独自で学んできた勉強についても改めて学び、資格取得なども積極的に始めた。そのときに自信の至らなさに気付いたことで接客方法や指導レベルが向上し、その後のキャリアにつながった。お客さまからの感謝の言葉と 育成したトレーナーの成長がやりがいヴィラックスに在籍していたときには、本社勤務となり現場から離れて仕Personal Profile(たかはし・つよし)1977年神奈川県生まれ。中学生のころからテニスを始める。日本体育大学体育学部に進み、在学中にフィットネスクラブでアルバイトする。卒業後、メーカーの営業職に就職。ビッグエス、ワウディー、ヴィラックスなどを経て、2009年株式会社フィットネスイノベーションに入社。’12年1月より現職高齢者が足を運ぶクラブをつくり、フィットネス人口を増やしたい
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