154Fitness Business 60 ◎ May-June 2012ジョイフィット岸和田 サブマネージャー杉本真菜さんClose up人物アルバイトとして同クラブで働き始め、今年4月にサブマネージャーとなった杉本真菜さん。レッスンも担当し、お客さまの笑顔と元気のために日々仕事に邁進している。杉本さんのエネルギーの原動力に迫る。複数のアルバイトを辞め フィットネスクラブに専念4月から、ジョイフィット岸和田のサブマネージャーとなった杉本さんは、現在入会受付や見学の対応などを中心とした業務を行っている。それまでは、ジムでの運動指導やスタジオインストラクターの仕事をメインに行っていたが、サブマネージャーになり、それらに加えて重要度の高いフロント業務を行うことになった。杉本さんがジョイフィット岸和田で働き始めたのは、同クラブがオープンする前の’08年2月からである。’05年3月に高校卒業後、飲食店など複数のアルバイトをかけもちしていた。もともとスポーツが好きだったこともあり、そのうちのひとつとして、同クラブでアルバイトを始めた。当初は週2日程度の勤務だったが、オープン後、「店舗が混雑しており、女性スタッフが必要だからできるだけ長い時間働いてもらえないか」と、マネージャーの向井華子さんから声をかけられた。そして、ほかのアルバイトを辞めてジョイフィットの仕事に専念することを決意した。「面接でフィットネスクラブの仕事を知って楽しそうだと思い、ここで働きたいと思いました。働いているうちにどんどん楽しくなり、中心になっているアルバイトの人たちを見てすごいと思っていたので、マネージャーから声をかけられたときには嬉しかったです。ただ、ここでの仕事はそんなに甘くないことも感じていたので、それまで同時に働いていたほかのアルバイトは辞めました。ほかのアルバイトとの一番の違いは、お客さまとスタッフがお互いに顔を覚えて長く付き合っていくことです。それもフィットネスクラブの魅力だと思いました」フィットネスや運動の知識などは特にもっていなかったが、持ち前の明るさと前向きさで、どんどん仕事のやり方を吸収していった。オープンからしばらくするとスタジオプログラムなども担当するようになり、半年後、正社員となった。2度の不合格を通して 自身の仕事を振り返るアルバイトスタッフが入れ替わるなかで、続けているうちに杉本さんのキャリアは少しずつクラブの中で長くなっていく。マネージャーからも信頼されるようになり、自信をもてるようになっていった。一方で、自信が過信となり、ライセンス取得の練習が疎かになってしまったり、新しく入ったアルバイトスタッフとのコミュニケーションをうまくとれなかったりといった悩みも出てきていた。「1年経つころには、オープニングから一緒に働いてきたアルバイトスタッフが学校の都合やシフトの関係で入れ替わっていました。慣れないスタッフとも距離ができないよう、コミュニケーションをとることを心がけていましたが、私の頼み方や指導の仕方が偉そうになってしまうことがあったのです。無意識でしたが、ベテランのアルバイトスタッフに指摘を受けて気付きました」そんな時期に杉本さんは、同クラブで導入しているレスミルズ・ボディアタックのライセンス試験を受けた。ところが、落ちてしまう。「以前受けていたボディパンプは一度で受かったので、今回も大丈夫と思い込んでいたんですね。2回目に落ちたときに本気でなんとかしなくてはいけないと思いました。そして、チーフインストラクターに指導してもらったりビデオを撮ったりして、自分のインストラクションを振り返りました。このとき、チーフインストラクターに『今のままでは合格できない。心から、次こそは受かるという気持ちで臨みなさい』と言われたことが、とても印象的でした。この言葉をきっかけに、気持ちもレベルアップさせるつもりで必死にがんばりました」がんばりが通じて、3回目の試験は無事合格。「よくあきらめずにがんばった」とマネージャーやチーフインストラクターから褒められた。そこでPersonal Profile(すぎもと・まな)1986年大阪府生まれ。堺市立商業高等学校卒業後、飲食店などでアルバイトし、’08年ジョイフィット岸和田のオープニングスタッフとしてアルバイトを始める。’08年6月より正社員に。’12年4月より現職。女性が活躍できる環境をつくっていきたい
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